『満を持して登場的』2014年選手権総評
2014年8月27日発表
益々ファーストへのヘッドスライディングが盛んになってきたけど、何かヘッドスライディングに慣れていないのに無理やりやってる選手とかも散見され、顔と言うか顎が地面にめり込んだ選手も何名かいたけど、怪我するのになあ・・・・
川崎が一塁へヘッドスライディングした際に、イチローがかっこ悪いからやめろと苦言を呈したようだが、超一流のイチローもかっこわるいと言ってるのに何で高校野球の選手たちはやるんだろ・・・・・
また、駆け抜けるのとヘッドスライディングのどっちが早いとかの議論もあるようだけど、ヘッドスライディングする際に一瞬ためらいがある選手なんかは遅いに決まってるし、打ってから絶対にアウトになりたくないとトップスピードに乗れば駆け抜ける方が早いに決まってるし、それよりも怪我が多くなる方がダメだろ・・・・・
100m走とかマラソンとか水泳などのように純粋にタイムを競うスポーツは言うまでもなくタイムが最重要視されるが、野球って純粋にタイム競うスポーツじゃあないし、何度も腐るほど言ってるけど世界の盗塁王の福本さんだって50mの純粋なタイムは6秒ちょっとくらいでも頭使って盗塁技術を磨いて且つ相手の癖を盗んで足を売りに出来た訳で、今プロで足売りに出来る選手なんて殆どいない現状なのが分かんないのかな?と本当に疑問だわ。
ストップウォッチ片手にタイム自慢げに語ってるようなライターやスカウトは、うさん臭すぎるわ。
まずは今年の甲子園の女神の気持ちは最後まで読めなかったなあ。
開幕前に書きましたが、今年はどこの高校も絶対では無くアキレス腱があるので一筋縄ではいかないと。
こう言った出場校ばかりでは、多分女神も今迄優勝したことのない県に肩入れはしたんだろうけど、まあネームバリューを必要以上に恐れて逃げたり、事前準備がきちんと出来なかったりした県があり・・・・
ただ絶対的投手一人で戦った学校は決勝に進出させなかった(まあ使いたくても使える試合展開に全くならなかった高校もあるんだけど)のは、まあここ数年の甲子園の女神のトレンドでしょうが。
そんな中で、唯一こうだったのかな?と思ったのが、決勝に残った両チームのエースは、正直春も見てたけど普通の投手だったんだけど、夏には異様に伸びていた部分を評価したのかも?
で、大阪桐蔭が優勝しましたが、まあ初戦の開星の勝手な自滅から始まって、その後徐々に打者の調子も上がりつつ、チームの纏まりもあったのでしょうが、何といっても春に見て普通の投手だったエース福島(大会の途中で気づいて驚いたんだけど、中学時代に寸評した捕手だったあの福島のようだが、他の学校は捕手でと口説いたのに西谷は投手でと口説いたんだな。この辺りは土日は中学野球を必ず見に行ってるとの事だけはあるな)が目覚ましい成長を遂げ、更に大会期間中にも成長した部分が優勝した最大の要因でしょうね。
個人的には、相手に有無を言わせない凄い9人がスタメンで、力で圧倒する桐蔭が見たいので、全国から有望な中学生をごっそり獲得しているわけですし、近い将来またそう言った強すぎるチームを作って優勝して欲しいものです。
ただ監督に苦言ですが、今のままなら間違いなく近いうちに病気になるので、ベビースターなんて大量に食ってないで少し減量しろよ。
前から書いてるけど、生徒に怒っても、自分は体重コントロールも出来ない癖にと小ばかにされて、折角苛めとかは皆無の部なのに今後言う事の聞かない部員が出て来て蔭でおかしなことが始まるかもしれんぞ!と強く思うわ。
準優勝の三重に関しては、真の打てる打線では無いけど、今大会の中では強いて言えば打てる打線は三重と掲示板で書きましたけど、良く頑張ったとは思います。
ここまで来れた一番の要因は、センバツ以降にエースの今井がここまで成長すると予想できた人は皆無だろうが、新監督は高校時代には135`くらいだった楽天の則本を大学で剛腕として育てきった人だし、投手育成に関しては凄いものがあると思いますし、監督のマッサージは疲労が取れるとか評判のようですので、今回の今井も疲労をそれほど感じずに投げれたのでしょうし、大学時代の故障の可能性の高いフォームの則本も連投させても故障しなかったのでしょうね。
但し、ヒットはバンバン打つけど中々点の入らない糞詰まりの試合が多かったのは、強打の自チームの野手を信じきれなく、スクイズとか詰まんない采配をした結果が優勝に届かなかった要因です。
中々地方の学校でここまでの打線を作るのは厳しい訳ですが、まあ今年の活躍を見た有望な中学生や小学生が入ってくるでしょうから何年か後にまた狙ってほしいものです。
ベスト8に残った高校とその他気になった高校について簡単に感想など。
八戸学院光星は、準優勝したチームよりも野手の面子は上だったのに、打撃の調子を甲子園で上げれなかったのは残念だった。
それでもベスト8にまで来たのは流石ではあるけど、今迄のチームは負けてもかなり甲子園に爪痕を残して帰って行ったけど、今年のチームは印象に残らなかったな。
ちょっと監督の指導も停滞期に入って来てるような感じを受けたけど?
聖光学院は、まあ本当に打てるのは1番打者のみだったのに、ベスト8まで進出できたのは、考える野球及び何度も何度も甲子園で苦汁を飲まされ続けながらも、その都度何かを持ち帰って進化してきた斉藤野球があったから。
また全く知らなかったけど、横山部長と言う方も名参謀だったようですね。
例年もう少し打てる面子がいたので、来年以降は打撃をもっと鍛えてベスト4の壁に挑んでほしいものだ。
健大高崎は、2年前に旋風を巻き起こした機動破壊を前面に出し、今年は打てる面子も結構いたけど、投手は数はいるけど力のあるのはいなかったというか、高橋は本格派の速球投手に育つはずだったんだがなあ・・・・・
機動破壊は更に進化したようで、50m5秒台の選手がいなくてもバンバン盗塁できると言う事を今年も実証してくれたのは、多すぎる根拠のないタイム至上主義者に再び一石を投じてくれたが、奴らも少しは頭が変わってくれればよいけどね。
何だろう、最近群馬から出てきた学校は必ずと言ってよい程上位に進出するけど、本当に群馬のレベルは高くなったなあ。
群馬の各校の監督達は、お互いにライバル視して切磋琢磨してるんだろうけど、投手も良いし打てる打線も持ってるし、健大のような足技も持ってる所もあり、出場してくるチームはバランスが良いのが要因だろうね。
近い将来、神奈川に替わって関東を牽引する県となるかもね。
日本文理は、正直飯塚がここまで伸びるというか、予想外の方向に伸びて精密機械になるとは思わなかった。
まあ飯塚は点を殆ど取られないという安心感から、打撃陣もまずまず頑張ったとは思いますが、やっぱただ打つだけでは頂点は取れないのは5年前に学んだはずだが、お年寄りだし頑固なんでしょうね(最近は選手がサイン無視して勝手にバントをしたりしてるようだけど)。
大井御大の打撃のノウハウと投手育成のノウハウは凄いものがあるのだろうと思っていますが、そろそろそのノウハウを後任に伝えて総監督的な立場で指導して行かれた方が、新潟県初の頂点が近づくように思いますね。
敦賀気比は、センバツ4強の際にもレギュラーだった選手2名を中心に、予選から打ちまくって甲子園でもその力をまざまざと見せましたね。
ただ主力の右打者の打法に欠点があるのは昔からですが、そろそろ改善して欲しいがなあ。
後は投手の平沼の頑張りも凄かったが、故小林繁さんの最後の教え子だったようで、生前平沼は天才だしプロに必ず行けると語っていたようですが、大差の試合は直ぐに番手の投手も使って行かないと、最後まではクソ暑い甲子園ではエースは持たない・・・・
また桐蔭には球種の癖がばれて狙い撃ちされたようだが、この辺りも今後の課題でしょうね。
今年は上手くやれば優勝できたはずだけど、準備を怠った時点で頂点が逃げて行ったけど、また長い年月が掛かると思うよ・・・・・
沖縄尚学は、4期連続の甲子園でしたし、野手に関しては多くが昨年からベンチに入っていた訳ですけど、正直伸びなかったな。
素材的に言えば頂点も十分に狙えたはずなんだけど、皆打撃がこじんまり(赤嶺なんかは弱者の打法をずーっと取り入れて、結局最終的には普通の打法に大会中に戻してたというのも・・・・)してしまったし。
後は掲示板でも書いたけど、右打者のインサイドに甘い主審だったのにバッテリーがベンチに伝達しておらずに、3番打者が自信を持って見送ったのにストライクの判定で呆然として三振した場面があったけど、こういったことも徹底されていないのであれば勝てない訳です。
後は甲子園優勝投手の癖に、投手の山城のフォームも劣化したけど、投手のフォームを正しく矯正できないのもなあ・・・・・
東海大四は、まあ開幕前から小さな大投手と書いて来たけど、西嶋は普通に自分の力を出し、東海大系列史上初の4校出場した大会で、大四だけが1勝できたわけですが、貢さんが生前夏は打てなければ勝てないんだ!と指導されてましたが、その指導を全く生かせていないのは残念でしたね。
まあスポーツ推薦が廃止され、小柄な打てない選手が多いという事もありましたけど、今回久々に甲子園出場したことによって良い選手が多く集まることを期待したいですが。
春日部共栄は、センバツ王者に勝ちましたし頑張ったとは思いますが、やはり埼玉各校に共通ですけど打撃が弱い。
来年から九州国際大付の若生さんが埼玉栄の監督に就任されるようですので、若生さんの野球は荒っぽいけどガンガン打つ事がメインですので、刺激されて埼玉の各校打撃力が上がればと願っていますが。
開星は、掲示板でも書いたけど、力では上だったし、上位も必ず狙えたのに、桐蔭と自チームの力の比較が出来なかった監督と相手打者から逃げた投手たちは残念だった。
ただまあ島根の野球は進歩してるし、面白い選手もかなり多い県なので、今後開星以外の学校が出場したとしても上位争いする時代になると思っていますが、もう相手に名前負けする県では無いので、自信を持ってやって欲しいなあ。
八頭は、大阪桐蔭には名前負けしたのでしょうが、掲示板でも書いたけど鳥取県の打撃は各校間違いなく進化しつつある。
これが一過性では無く、継続して打撃強化を計って行けば、きっと近い将来面白いチームが多くなると思う。
また、せこいラッキーゾーンも撤去すればもっと打撃が進化すると思うよ。
きりがないので個別のチームはこのくらいにしますが、今大会見てやっぱ上位に進出してる学校の右の投手たちって、ストレートと縦スラのみと言うのはいなく、縦スラ以外の変化球の絶対的を持ってたよな。
また、左腕でもストレートとスライダーのみはいなかったし、最低限チェンジアップを持ってたよな。
ただ個人的には、高校生だから仕方がないとは言え、右打者のアウトローと右打者のインロー、左打者のアウトローと左打者のインローに135`ちょっとくらいのストレートをきちんとコントロールできればもっと簡単に打ち取ることが出来るのになあと思った。
特に、左投手が左打者のインローにストレートを投げれない投手ばかりといっても過言では無かったね。
だから、左打者の外角にストレートとスライダーと言う単調な投球で手詰まりにならざるを得ず、故労していた左腕が多かった。
次に掲示板の方でも書きましたが、審判部に苦言を。
審判員の方は無償で且つ仕事をこなしながらの激務と言う事は重々分かっていますが、プロの審判なら低めに辛いとか個性があってしかるべきですが、これは昔からですけどストライクゾーンが各審判によって違い過ぎる。
また、審判の方は黒子に徹して、正確なジャッジと速やかな試合進行のみをして頂きたいのですが、自分が試合の流れを決めるみたいな事を考えられている審判員も何名か見られたのは遺憾です。
前から書いていたけど、地方大会でOKだったフォームをいきなり甲子園の初球に指摘されてもどうにもならんと思うが?
試合終了後に各県の審判部に伝達し、甲子園ではそのままやらせて今後改善して行く指導を行うしかないのでは?(毎年その場限りだから毎年同じことが繰り返し起こっている)
またボークに厳しすぎる主審や、捕手に対する守備妨害に厳しい主審や、デットボールの判定に甘すぎたり厳しすぎたりする主審や、三球三振は打者が可哀そうなのでストライクにはしない主審などがいましたが、審判部が何も指導しないのなら、これだけ通信網の発達した時代なのですから、自分のジャッジした試合と他の審判がジャッジした試合を是非是非見比べてほしい。
そうしないと甲子園大会なんかは全国の人々が見るわけで、自分が恥ずかしい思いをすると思うんだけど。
個々の選手で言うと、今年程1年生の活躍が目だった大会は記憶にないですね。
ざっと挙げると、投手では、大江(二松学舎大付)や藤嶋(東邦)や村上(智弁学園)や中山(鳴門)や尾崎(鳴門)など。
野手では峯尾(東海大望洋)や今村(二松学舎大付)や虎谷(星稜)や佐藤(大分)など。
その中でも、投手の藤嶋や中山や、野手の峯尾などは2年後が非常に楽しみですね^^
投手に関しては、剛腕の松本(盛岡大付)が肘の故障だったり、岩下(星稜)が胃炎や肩痛から絶好調では無かったり、諸富(城北)が故障明けで本来持っている力を全く発揮できなかったのも残念でしたし、佐野(大分)も疲労が抜けずに予選よりも内容が悪かったのも残念でしたが、3年生では以下の投手たちが良かったですね。
右では、西嶋(東海大四)と石川(山形中央)と飯塚(日本文理)と持田(開星)と吉田(海星)。
左では、今井(三重)と森田(富山商)。
後は、変速派の速球投手たちの活躍も目立ちましたが、船迫(聖光学院)や福島(大阪桐蔭)なんかは見てておっと思いましたし、今後が楽しみだと思います。
野手では、初戦負けした学校に多くいたので甲子園で実力を全て発揮できなかったのは残念でしたが、植田(近江)なんかはかなり面白いと思いましたね^^
後は、今年は全国的に捕手が良いと雑誌に出ていましたが、甲子園に限っては2年生の方に良いのが多かったと思います(ちょっと打撃が弱いのもいたけど)。
名前を挙げると、馬場(八戸学院光星)や小野(利府)や横尾(作新学院)や柘植(健大高崎)や西田(日大鶴ヶ丘)や長倉(東海大相模)や堀内(静岡)や海野(関西)や西垣(八頭)や大上(小松)や与座(城北)など。
最後に、ドラフト候補に関して私見を。
高校生から即プロに入る事には、どうしてもプロで失敗したら高卒では潰しが利きにくいので、取り敢えず大学にと言う考え方は確かに分からなくはない。
絶対に通用したはずなのに、育成のド下手な球団に指名されて潰される可能性もあるし、予期せぬ故障や怪我で選手生命を棒に振る可能性も勿論ある。
ただ、絶対に通用する素材の凄い努力できる選手であれば、最近は即プロに行くべきと強く思うようになった。
特に、打撃に関してはプロの方が育成力は段違いに上と断言できる。
理由は、凄い資質で努力できる選手が大学野球の低いレベルで満足できるわけがないし、大学の育成も投手も勿論だけど、野手の育成の下手さは最近ドラフト指名される大卒の野手の異様な少なさを見ればご理解いただけると思う。
凄い資質で努力できる選手の場合は、4年間は長いし、正直時間の無駄だ。
大学に行って育成もしてもらえず、試合に出れずに面白くないと言って辞めて行った奴や、卒業後サラリーマンになって高卒で行けばよかったと後悔しながら仕事続けて、酒飲めば愚痴ってばかりの奴も見てきた。
それなら、失敗する可能性は確かにあるけど、どっちを選んだ方が得か?と言う事を考えてほしい。
特に、今年の夏に掲示板でも書いたけど、捕手に関しては育成してくれる大学は殆どないし、打力が良くなくても大学の監督は勝てる捕手(野球頭脳の高い)を必ず選ぶので、リードにやや課題があるけど肩や打撃が良いだけの選手は使って貰えない!!
なら大学野球とは何のためにあるか?と言えば、高校時代にドラフト下位指名のボーダーラインだった選手や、全くの無名の選手たちが、自分で努力してドラフト候補にまで上り詰める晴れの舞台だと思う。
例を挙げれば、投手では今年の亜細亜大の山崎とか苫小牧駒大の吉岡とか京都大の田中とかだし、野手で言えば社会人に内定したとはいえ愛知学院大の源田とか。
山崎は帝京時代ドラフトのボーダーラインでも無かったのに、コツコツ努力して今年度のアマチュアNO1の抑え投手としての地位を得て略ドラフト1位指名を確定させたし、上記の他の選手たちなどは全くの無名選手だったわけです。
それでもどうしても大学に行きたいというドラフト指名確実な実力の選手たちは、絶対に悔いを残した4年間にしてほしくはない。
是非志を高く持ち続けて4年後に怪物級の実力を得て欲しいと願う。
と言う事で、もう直ぐ秋季大会が始まりますが、秋から来年にかけては何度も腐るほど書いてきましたが東海大相模が中心となるのは間違いないです。
総合力で相模に迫る所はあるのかどうか今の所分かりませんが、噂では清宮Jrが早稲田実に進学とかのようですが、気の早い話ですが来年の夏には若き早稲田実との関東決戦となったりして??
投手に関して言えば来年度は東海地区にドラフト的観点で大物がかなり集まったように思いますし、野手は全国的に今年よりも素材はいそうな気がしますね。
まあ読者の方々から送られてきた予選の録画はまだ5県しか見れていませんので語れませんが、どんどん面白い選手を見つけてお届けして行きたいと思いますし、無名の逸材にも数多く出会いたいですね^^
取り敢えず各地の秋季大会の結果が今から楽しみです。